うつ病彼氏との生活
彼は処方された薬を飲み始めました。
抗うつ剤はひどい副作用がありました。
私も昔、中容量ピルを飲んだ時にあのような状態になったので、きっとそんな感じだと思います。
とにかく気持ち悪い。
吐き気、嘔吐。胃の具合が悪い。
それはしばらく続きました。
食欲がなく、みるみる痩せていく。
そんな状態だったため会社にはとても行くことができず、会社を休む日が続きました。
心配で心配で仕方ありませんでした。
彼がそういう願望があるかはわかりませんでしたが、よくうつの人は"死にたい"という感情を抱くというのは良く聞く話です。
帰ってきたら、死んでしまっていないか。
ちゃんとご飯は食べただろうか。
何して過ごしているのだろう。
仕事へ行っている間、ずっと彼のことを考えていました。
それから1〜2週間ほどで、気持ち悪さはだいぶ落ち着いたようでした。
年末、彼は有給を使って早めに休みに入りました。
私が仕事に行っている間、彼は昼寝さえもできず、ずっと天井を見つめていたといいます。
しかし、それでも私の送り迎えをしてくれました。
存在意義が欲しいと。
私に喜んでもらいたいと。
そんな状態での運転は、送った後や迎えに来てくれる時はひとりのため、とても心配でしたが、断っても頑なにそれだけはやりたいと言ってくれました。
嬉しいような、申し訳ないような…
本当に彼の為になっているのか。
私が喜ぶことをしたいと言ってくれる彼に対し、手放しに喜ばない自分がいました。
そして、12月26日から彼は実家の大阪に車でひとり、帰りました。
私も、30日まで仕事だったので大晦日の昼、新幹線で大阪に向かいました。
たった数日でしたが、新大阪駅で彼の姿を見つけた時は、とても嬉しかったのを覚えています。
そして、数日見ない間に少し顔色も良くなり、ちょっとだけ元気になったような感じがしました。
新大阪の駅から彼の住む街へ向かう車での道中、楽しそうに大阪のいろいろな説明をしてくれました。
そして、3日間滞在するホテルに到着。
大阪城を散歩したり、夜は梅田の駅周辺で買い物したり、食事をしたりして楽しみました。
翌日は彼の実家を訪問。
とても素敵なご両親で、暖かかく迎え入れて下さりほっとしました。
次の日は京都観光。
お正月で街はとても賑わっていました。
清水寺も初めて行きました。
その後行った二条城は、間に合わなくて入れなかったけど、姉の友達でもある彼の親友と3人で楽しく食事をしました。
その3日間、はたから見たらとてもうつ病患者には見えなかったと思います。
私も忘れかけていました。
そして1/3。
車で東京へと戻りました。
その翌々日は久しぶりに会社へと向かう日。
彼は朝、派手に嘔吐しました。